第278章他人の人生だけに集中する人はいつもいる

「何が目的? それ以上近づかないで……」

フィンは、バイロンがまたしても凄みのある目つきで近づいてくるのを見ていた。さっき殴られた腹と顔の痛みがぶり返し、体が勝手に震え、思わず後ずさる。

それでも首を突っ込んで、バイロンを止めようと警告はした。

だが、明らかに自信がない。

返ってきたのは、さらに冴えを増したバイロンの拳と蹴りだけだった。

なにしろバイロンは、もともと喧嘩の練習をしていたのだ。技術の差は歴然で、フィンには到底太刀打ちできない。

ソフィアはスマートフォンを掲げて撮影しながら、ときおり気まぐれに蹴りや拳を添える。

結局フィンは、両腕で頭を抱え込むようにしてうずくまり、せ...

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